「3次元CAD利用技術者試験1級・準1級」のサンプル問題(実技)について、モデリングの手順から解答までのプロセスをVariCADを使って徹底解説します。本ページでは、問2の設問4~設問7の解答に必要な下図のソリッドモデルを作成していきます。
問2
次の投影図で示されるソリッドモデルを作成しなさい。
また、設問4から設問7について、適切なものを1つ選び解答記入欄に〇を付けなさい。 ≪作図条件≫座標の方向、座標原点(点O)にあわせてソリッドモデルを作成しなさい。
- まず、VariCAD でモデリングを行うのに必要な寸法(赤字の寸法)を図面より予め算出しておきます。また、VariCADでは、正面図は「XY平面」になります。そのため、モデリング後、完成したソリッドを、X軸周りに90度回転させ、ソリッドの挿入点をソリッド上の点Oの位置に設定し、挿入点を(0,0,0)の位置に配置します。 VariCADで、ソリッドモデルを作成する手順は次の通りです。 ①図面左側の縦幅100と縦幅20の箱型ソリッドを「押出」機能で作成する。 ②図面右側の角錐台ソリッドを「複数のプロファイルをロフト」機能で作成する。 ③図面左側の縦幅20の箱型ソリッドの形状を「論理演算の切り取り」機能で作成する。 ④図面左側の縦幅100の箱型ソリッドの形状を「論理演算の切り取り」機能で作成する。 ⑤図面右側の角錐台ソリッドに「論理演算の切り取り」機能でくり抜きを作成する。 ⑥作成したソリッドをX軸周りに90度回転させ、ソリッドの挿入点の位置を座標原点O(0,0,0)に配置する。 VariCAD の設定を、2D のカーソル増分値の設定は、0.5、 2D カーソル座標表示は、最後の位置からの Dx Dy 表示に予め設定しておいてください。

- それではモデリングを始めます。まず、左側の箱型ソリッドを押出機能で作成します。
描画しやすいように、ビューを切り替えます。メニューバーの「表示」>「標準ビュー」>「正面」をクリックで選択します。
- メニューバーの「オブジェクト」>「2Dプロファイルからソリッド作成」>「押出」をクリックで選択します。

- 「スケッチ平面の定義」ウィンドウで「空間XY軸によるスケッチ平面」をクリックで選択します。

- 「長方形」アイコンをクリックします。

- XYZ軸挿入点(0,0,0)上の位置でクリックします。

- 「Dx Dy」アイコンをクリックします。

- 「Dx 増分」欄に25、Dy 増分欄に 100 を入力し、「OK」をクリックします。

- 長方形が描かれます。

- 「ソリッドプロファイル作成」ツールバーの赤文字の「OK」アイコンをクリックします。

- 「押出」ウィンドウで「ソリッドの高さ」欄に-75と入力します。「OK」をクリックします。

- ソリッドが仮挿入されます。右クリックで挿入します。

- 次に、縦幅20の箱型ソリッドを描きます。メニューバーの「オブジェクト」>「2Dプロファイルからソリッド作成」>「押出」をクリックで選択します。

- 「スケッチ平面の定義」ウィンドウで「空間XY軸によるスケッチ平面」をクリックで選択します。

- 「長方形」アイコンをクリックします。

- 「Dx Dy」アイコンをクリックします。

- 長方形の 1 点目を赤丸印の位置にしたいので、「Dx 増分」欄に0、「Dy 増分」欄に 100 を入力し、「OK」をクリックします。

- 「Dx 増分」欄に25、「Dy 増分」欄に 20 を入力し、「OK」をクリックします。

- 長方形が描かれます。

- 「ソリッドプロファイル作成」ツールバーの赤文字の「OK」アイコンをクリックします。

- 「押出」ウィンドウで「ソリッドの高さ」欄に-75と入力します。「OK」をクリックします。

- ソリッドが仮挿入されます。右クリックで挿入します。

- 次に、図面右側の角錐台ソリッドを作成します。
- メニューバーの「オブジェクト」>「2Dプロファイルからのソリッド作成」>「複数のプロファイルのロフト」をクリックで選択します。

- 「スケッチ平面の定義」ウィンドウで、「ソリッド上の選択したスケッチ平面、外形線なし」をクリックで選択します。

- 描画しやすいように、ワイヤーフレーム表示に切り替えます。メニューバーの「表示」>「陰付き/ワイヤーフレーム表示切替」をクリックで選択します。

- 上面が、縦幅100の箱型ソリッドの上面と同じ高さになるので、縦幅100の箱型ソリッドの上面をクリックで選択します。

- 描画しやすいように、ビューを切り替えます。メニューバーの「表示」>「3D 標準ビュー」>「上」をクリックで選択します。

- 「線」アイコンをクリックします。

- 下図の寸法の上面を描きます。
- 「Dx Dy」アイコンをクリックします。
- 始点を下図の赤丸印の位置にしたいので、現在のカーソルの位置からX軸方向に75移動します。「Dx 増分」欄に75、「Dy 増分」欄に 0 を入力し、「OK」をクリックします。

- 次に、現在のカーソルの位置からX軸方向に-50移動します。「Dx 増分」欄に-50、「Dy 増分」欄に 0 を入力し、「OK」をクリックします。

- 現在のカーソルの位置からY軸方向に25移動します。「Dx 増分」欄に0、「Dy 増分」欄に 25 を入力し、「OK」をクリックします。

- 現在のカーソルの位置からX軸方向37.5移動します。「Dx 増分」欄に37.5、「Dy 増分」欄に 0を入力し、「OK」をクリックします。

- 「キャンセル」をクリックします。

- 「スナップ、ポップアップ」ツールバーの「閉じる」アイコンをクリックします。Escキーを押して終了します。

- 上面図を描けました。次に100 (高さ)移動した位置に新しく描画平面を挿入し、底面を描きます。XYZ 挿入軸を右クリックで選択します。

- 表示されるオプションから「2D オブジェクトなしでスケッチ平面をコピー」をクリックで選択します。

- 底面の描画平面の位置を設定しやすいように、ビューを切り替えます。メニューバーの「表示」>「3D 標準ビュー」>「正面」をクリックで選択します。

- XYZ挿入軸の Z軸矢印の外側部分をクリックします。「平行移動距離」欄に100 を入力します。「OK」をクリックします。
- 右クリックで平面の位置を決定します。

- 次に底面を描きやすいように再度、ビューを切り替えます。メニューバーの「表示」>「3D 標準ビュー」>「上」をクリックで選択します。

- ビューが切り替わります。「線」アイコンをクリックします。

- 下図の寸法の底面(ピンク部分)を描きます。
- 「Dx Dy」アイコンをクリックします。
- 始点を下図の赤丸印の位置にしたいので、現在のカーソルの位置からX軸方向に50移動します。「Dx 増分」欄に50、「Dy 増分」欄に 0 を入力し、「OK」をクリックします。

- 次に、現在のカーソルの位置からX軸方向に-25移動します。「Dx 増分」欄に-25、「Dy 増分」欄に 0 を入力し、「OK」をクリックします。

- 現在のカーソルの位置からY軸方向に25移動します。「Dx 増分」欄に0、「Dy 増分」欄に 25 を入力し、「OK」をクリックします。

- 現在のカーソルの位置からX軸方向に12.5移動します。「Dx 増分」欄に12.5、「Dy 増分」欄に 0 を入力し、「OK」をクリックします。

- 「キャンセル」をクリックします。

- 「スナップ、ポップアップ」ツールバーの「閉じる」アイコンをクリックします。

- 底面図を描けました。 Esc キーを押して描画を終了します。

- 「ソリッドプロファイル作成」ツールバーの赤文字の「OK」アイコンをクリックします。

- 角錐台のソリッドが作成されました。
